- 2019.04.10 Wednesday
胃の中のオカズ
(職場の隣の公園にて)
あさの目覚めはいつも鬱屈感で満たされています。これを改善する方法はないものか。ずっと悩んでいます。
眠る直前にお笑い動画を見るのはどうか。愉快な気分がいくぶん減衰しつつも翌朝まで持つのではないか。そんな風に思いました。
相当に可笑しいものでない限り私はなかなか笑いません。大好きな芸人「サンドイッチマン」の動画でさえ声を出し大笑いすることはめったにありません。
ゴルゴ13ほどではないにしても表情筋を緩める程度です。
今回選んだのは「さんまのスーパーからくりTV」の「ご長寿早押しクイズ」。
真夜中に真っ暗な部屋でスマホを枕元に置き、家人に迷惑にならないようにイヤフォンで聴きます。
あの可笑しさはネタなのか、自然体なのか。やはり素のままなのだろうと思います。
「狭い世界しか知らないことを俗に『井の中の』何というでしょう」
鈴木史朗アナウンサーが淡々と尋ねます。
チャイムとともに「胃の中のオカズっ!」と元気よく答える解答者。80代の男性です。
真夜中の真っ暗な寝室で私は大きな笑い声を出してしまいました。3人の解答者が連鎖反応を起こしたかのように的外れでかつ秀逸なまでに可笑しい答えが続きます。
思わず布団を叩いてしまいました。
私は思うのです。
「井の中の蛙(かわず)」あるいは、より正確に「井の中の蛙大海を知らず」と答えたならまったく面白味がない。でも、ともすると私たちは学校で精緻なまでの正確性を求められてきたのではないか。
漢字のテストにおいても「跳ねる」「止める」など、私たちは小さなことで減点されてきました。いつしか瑣末な間違いを気にする思考を身に付けてきてしまったように思います。
そのような無味乾燥な思考習慣に慣らされれきた身にとって「胃の中のオカズ」は極めて高い付加価値を有する発想と言えます。
といったことを考えながら眠りにつきました。が、起床時の鬱屈感に特段の変化は見られませんでした。睡眠によるリセット力を思い知りました。
明日はあさ早く起きて「胃の中のオカズ」を聴いてみようと思います。
- お笑い
- 12:55
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- by だいこんくん