- 2024.03.17 Sunday
チクチクしない努力
(税込980円の日替わり御膳。店員さんに言いました。「幸せ御膳」と命名したい、と)
40年来通う理髪店。髪を切ってもらう以上の人間関係が自ずと築かれています。
創業者が亡くなりました。現在、その夫人、子息やスタッフが変わらぬサービスを提供しています。
40代の頃、言われました。
「◯◯◯さんもこの辺、ちょっと薄くなってきたね」
高校生のときから頭髪を診てもらっています。毛髪に力がなくなってきているのは自明の理です。
ところが最近は違うのです。
「髪がありますね」
あと数年で還暦を迎えるという年齢の割には、髪がある、ということなのでしょう。言わば「頭髪特殊相対性理論」です。
今回、何十年と言えなかった、ある意味どうでもいいこと、しかし私にとっては重要なことを創業者夫人に尋ねました。
「スタッフの◯◯さんに切ってもらうと数本襟に髪の毛が残っていることがあってチクチクするんです。でも、これまで奥さんに切ってもらって一度もチクチクがないんです」
「そうでしょう。◯◯さん(先代のオーナー)はチクチクにうるさかったんです。だからチクチクしないよう工夫しています」
「偶然ではなく努力の結果だったのですね。納得です」
些細な、一見どうでもいいようなところに弛まぬ努力の成果があることに感銘を受けました。
毛髪進入防止のために首に巻く紙。先代のオーナーや夫人の巻き方は苦しくもなく、かつ緩すぎず絶妙な圧力だったことを思い出しました。
- 発見!
- 13:02
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- by だいこんくん