- 2024.03.13 Wednesday
同じ匂いがする
(小川郷駅は仙台支社管内なので仙台ナンバーの工事車両が目立ちます)
体力温存のため、午後2時過ぎに早退。駅近くで行方知れずとなっていた知人と出くわしました。元気そうでよかった。
6番線ホームにディーゼルカーが入線していました。
対面の1人掛けの椅子に座ります。
廊下を挟んで4人掛け対面ボックスには70代と思しき婦人が脚を伸ばしています。
常磐ものでしょうか。膝の上には寿司が広げられ、美味しそうに召し上がっています。
時間は午後3時半過ぎ。遅い昼なのか、早い夕食なのか、はたまた単なるオヤツなのか。判別がつきません。
車内の客はまばらです。4人ボックスを1人で占めてもまったく支障がありません。年間7億円を超える赤字を計上して運行されています。
乗合バスにしろ鉄道にしろ路線廃止となると反対運動が起きます。反対の声を上げる人にはぜひ当該路線を使ってほしいと願っています。それが路線維持のいちばんの近道となるからです。
この脱力した、まるで居間という空間が延長したような車内の空気は笠岡駅近くの笠岡港から北木島行きのフェリーの船内に酷似しています。井戸端と形容していい雰囲気が漂っていました。
グリーン車しか使わないという私の友人はグリーン車は家庭の匂いがしない、と以前言っていたことを思い出しました。その意味で磐越東線の車内は家庭の団欒の場そのものです。
勤労者、高校生、旅人などなどのそれぞれの思いの交錯したゆうゆうあぶくまラインこと磐越東線。ひたすら赤字が拡大していきます。
最寄りの駅舎は建て直しが進み、間もなく竣工です。
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- by だいこんくん