- 2024.03.01 Friday
突然ではない電話
(春になったら秋風舎)
「突然の電話」--- この表現に物心就いたころから理解できず、もう半世紀余経過しています。
「そのとき、突然、電話がけたたましく鳴った」
この意味を探るため反義語から考察しましょう。つまり、「突然ではない電話」とはどのような電話なのか。
まず、「突然」の字義を確認します。「前触れなしに急に何かが起こるさま」と辞書は紹介しています。
では、前触れのある、急ではなく掛けられる電話とはいったいどういう電話なのか。
黒電話時代であれば、一瞬だけ鳴る「ちりん」のことなのか。P波のあとにS波が襲ってくる、地震と同じです。「ちりん」を経て本鈴(ほんりん)が鳴る。
これが突然ではない電話。虫の知らせもこれに包含されるかもしれません。
次に、スマホ時代の「突然ではない電話」はどうでしょう。
LINE等で事前に、いつ電話したいがいいかと了承を求める行為によって掛けられるところの電話が「突然ではない電話」と解されるでしょう。
ドラマ、映画、小説等々の「そのとき突然、〇〇氏の電話が鳴った」という表現を用いる際は、上述の定義に照らして、果たしてどこまで「突然性」があるのか、検証する必要がある。
本稿の私の結論です。反論をお待ちしております。
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- by だいこんくん