(山の端の残照が好きです)

声に出して読んだとき味わいのあるものに。そんな思いで「星々のつぶやき」は綴っています。

ただ、私のだみ声では興ざめです。幼いときにアデノイド(咽頭扁桃)を摘出し、高校2年の夏に扁桃腺を取りました。

今度生まれ変わるときは美声の主になりたいと願っています。歌の上手な人を羨ましく思います。子どものころ「音痴」は心理的重圧でした。

閑話休題。本年6月、ある勉強会で朗読のプロフェッショナルの方とお会いする機会がありました。美しい声、明瞭で柔らかい語り。

この方に「星々のつぶやき」を朗読していただきたい。即座に思いました。


(蛙は鳴りを潜め、虫たちの歌声が響く草むら)

8月いっぱいまで忙しいという。

「秋の虫が鳴くころにご連絡しますね」と私は申し上げました。出会いから3か月が過ぎました。

そろそろ連絡を取ってみようと思います。

5編程度の朗読と昼食。10名ほどの小さな小さな朗読会。1千数百のつぶやきから何を選ぶか。秋の夜長の楽しい宿題です。

ついに夢見た「星々のつぶやき」オフ会を今秋催したいと思っています。場所は森の中のあのカフェがいいなぁ。目下夢想中です。


(あのときも蘇鉄が生えていました)

常磐ハワイアンセンターの思い出を一言で言えばハワイアンの音楽と蘇鉄の緑となります。

ハワイアンミュージックには人を和ませる不思議な魅力があります。効率性の追求や目標達成といったビジネスマインドを砕く、脱力系の音色が好きです。

45年ほど前、どういった経緯かは記憶していませんが、常磐ハワイアンセンターに家族で泊まることになりました。

ホテル本館ではなく、レストハウスと呼ばれる廉価な施設を親は予約したようです。いずれにしてもホテルに宿泊するということは一大事でした。

私はもちろん姉や弟も興奮していたことでしょう。自家用車はありませんでしたので、汽車とバスを乗り継いで来たのだろうと思います。

ホテルの玄関に入るとロビーは広くふかふかした絨毯に覆われていました。黄土色だったように記憶しています。

3歳になるかならないかの弟がそこで靴を脱ぎ出しました。

「ここは靴を脱がなくていいんだよ」

親や私たちが弟を笑うと、弟はたちまち顔を真っ赤にしました。悔しさと不甲斐なさに溢れた表情を見せました。

そういう私もうすぼんやりして反応が遅かっただけで、じつは靴を脱ごうとしていました。弟の方が機敏で律儀だったのです。

ここに来るたびに真っ赤になった弟の顔を思い出します。

きょうはこれから研修会です。ロビーに流れるハワイアンギターが眠気を誘います。夢の世界に入ってしまいそうです。

最前列に座っています。居眠りして赤面しないように気をつけます。

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