- 2017.10.11 Wednesday
葛藤(ツヅラフジ)
(身近な心のオアシス。ドトール)
打合せをすることになりました。対面に女性が座っています。一対一です。
鼻の中に白いゴミが見えます。よくあるアレです。
見ないようにしよう、気にしないようにしようと心理的転換を図るものの、余計に気になりだしました。
気になりだすと思考がそのことに凝集。打合せの内容が頭に入ってきません。
このような場合、指摘すべきなのか。いや、指摘したら恥をかかせることになる。
いやいや、あとでご自分で気がついたとすると別な意味で一重深く恥をかかせることになるのではないか。
「あらやだ、私、ずっとこの状態で○○さんと打合せをしていたのかしら」と。
いや、待てよ。やっぱりここで指摘すれば、当人にとってみれば男性の面前で恥辱を受けることになる。
これはやはり避けるべきであろう。回避動機が働きました。
一旦の結論はここに落ち着きました。
気がついていないそぶりを最大限に、かつ、自然に振る舞う。それがいい。
かくして、私は顔面の中心部を見ないように心掛けたものの、視野の盲点のわきにちらほらと白いものが入ってきます。
いったいどうすればいいのだ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。この場合、白ゴミの正体見たりツヅラフジ、か。
いろんな雑念が湧いてきます。
20年数前、まだ初心(うぶ)だったころのことです。
女性の同僚の肩に髪の毛がありました。白いブラウスです。指摘すると、ご自分で取り除くのかと思いきや肩を私の方に寄せてきました。
にぶい私はどういうことかわからずにいました。
「取って」
「あっ、はい」
白いブラウスの肩にあった一本の髪の毛を取って差し上げました。ちょっと心臓が高鳴りました。
が、特段、その後何の発展形もありませんでした。
というわけで、雑念のせいで打合せの中身はなんだったのか、未だに記憶喪失状態です。
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- by だいこんくん