- 2017.10.15 Sunday
野菜スパゲティーサラダ
(とんかつにはマカロニサラダが似合う)
半ば依存症と化しています。野菜スパゲティーサラダです。飽きるほど食べたいと思うときもあります。
庶民系サラダについて私の胃袋では序列が決まっています。野菜スパゲティーサラダがナンバーワンであり、次にマカロニサラダ、そしてポテトサラダときます。
ポテトサラダは、間違いなくおふくろの味ではあります。美味しいことは美味しい。
しかし、それゆえにどこか垢抜けしていない。山のようにラーメンどんぶりに盛られた思い出のせいなのか。
あるいは、つぶしたポテトの中に潜む玉ねぎの繊維が醸し出す、あのしゃりっとした“がっかり感”のせいなのかもしれません。
歯間に繊維が挟まれば、なおのことです。つい舌打ちしたくなります。
そんな地位にポテトサラダは置かれています。
それにひきかえ、マカロニサラダは一段高い。弁当の控え目な脇役として添えられるとき、その出世の本懐を遂げているように見えます。
八王子市の大衆系老舗とんかつ店「みのや」のとんかつ定食に添えられているマカロニサラダ。これは絶品です。しかし、どんなに絶品でも所詮は、脇役は脇役に過ぎません。
あの半端な長さのマカロニのせいで口中一杯の頬張り感が味わえないのです。どうしても一本一本箸でつまみ、口に運ぶ。一遍に大量捕獲しようとしてもせいぜい数本が限界です。
そこで最後に登場するのが野菜スパゲティーサラダです。
くちびるにまとわりつくマヨネーズのねっとり感。つまみ食いのマカロニでは達し得ない食感です。
長麺のパスタにまとわりつくシャキッとしたレタス、キュウリやニンジン、コーンの絶妙なハーモニー。
非連続性のマカロニでは成し得ないところにスパゲティーサラダとマカロニサラダとの懸隔(けんかく)があると言っても過言ではありません。
これらの特質によって、野菜スパゲティーサラダはそれ自体において主役にも抜擢(ばってき)され得る可能性を秘めています。
したがって、野菜スパゲティーサラダはかつて学校給食でフォーク型おたまによってメインディッシュとして搔き出された歴史があるのです。
というわけで、きょうもヨークベニマル好間店で野菜スパゲティーサラダを買ってしまいました。
- おいしい
- 19:35
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- by だいこんくん