(秋深し)

教習所での話。息子が講習受講の手続きに身分証明書としてマイナンバーカードを持って行きました。もちろん写真付きです。

「窓口でこれは保険証と同じで身分証明書になりませんって言われたよ」

「で、何が必要だって?」

「住民票を持って来るようにって。本籍地記載の住民票だって」

「写真付きのマイナンバーが身分証明書にならなくて、住民票が身分証明書になるんだ。へ〜」

ということで、私はマイナンバーを使ってコンビニで住民票を出力。息子に手渡しました。

総務省のウェブサイトによると「マイナンバーカードは、本人の申請により交付され、個人番号を証明する書類や本人確認の際の公的な身分証明書として利用でき」ると記されています。

が、ただし書きがありました。

「マイナンバーカードを身分証明書として取り扱うかどうかは、最終的には各事業者側の判断となりますので、一部の事業者では利用できない場合があります」

道理で保険証と同等の扱いなのですね。身分証明書としての法的効力はないのです。

そもそもマイナンバーカードは、身分証明書として作成されたものではない。「マイナンバー」という番号が記載された顔写真付きのカードと覚えていた方が間違いないでしょう。

「社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し...」と総務省はマイナンバー導入の目的の一つとして効率的な情報管理を掲げています。

結局、行政の効率化が大きな目的なのです。結果として住民サービスの向上が図られるということです。

だからなのでしょう。住民人口に対するマイナンバーカードの交付率は全国平均8.4%、福島県7.6%、いわき市7.0%と低調です(2017.3.8現在)。

それにしても、公安委員会所管の自動車教習所でマイナンバーカードが身分証明書に使えないとは、軽いショックでした。


(コーヒースタンド「Living Stone」11:00-20:00 水曜日定休)

ずっと気になっていました。バーなのかカフェなのか。なんだろう。こじんまりとしたおしゃれなお店です。

ある日、交差点を曲がったとき、ゆっくり走って看板に目を凝らしました。小さな字でCOFFEE STANDと書いてあることを確認。近いうち行ってみようと心に留めました。

土曜日、早起きして鉄路で職場に向かいます。


(列車の窓外は曇天)

来週の来年度当初予算要求協議に備え資料を読み込みます。家計で1千万円という金額は大金です。にもかかわらず、仕事で見る事業費は億単位。

一、十、百、千、万などと位(くらい)を数えなくても億単位の金額をすらすらと読めるようになったことが、この仕事の役得だと思っています。

小学校低学年のとき算数が苦手でした。基本の足し算ができない。消しゴムを粉々にして足し算の計算をしていました。


(店主がにこやかに迎えてくれました。ベーグルをかたどった照明が秀逸です)

例えば、3+4は、消しゴムのかすを3つと4つを作り、合わせた消しゴムのかすがいくつあるかを数えました。

計算がすこぶる遅く、教室でいつも涙ぐむ私。通知票の担任記載欄には「いつも涙ぐんでいます」と書かれていました。

「もうお母さん、泣きたくなっちゃう」と家では母親が嘆いていました。一番泣きたくなるのは当人なんです。できないという辛さは傷になります。


(2階に通じる階段)

さて、仕事帰りにランチをかねてLiving Stoneに寄りました。店主が一人で切り盛りしています。1階はコーヒースタンド、2階はイートインです。

ベーグルとコーヒーのセットを注文。イートインで外を眺めながら私は一人安らかにベーグルを食(は)みます。

うわっ、これは美味い。もっちもちのベーグルです。国産小麦使用の余計なものを入れていない本格的なベーグル。20年前にカナダ・モントリオールで毎日のように食べていた、あのベーグルの食感です。


(外は強風が吹いていました)

「SNSも含め一切広告も宣伝もしていないんです。ホームページもありません」

「これは浄水器ですか。ものすごいフィルターですね」

「コーヒーはやっぱり水で決まります。本当はここまで本格的なものでなくてもいいんですけどね。オブジェの意味も込めています」

「店の前には駐車場もないし、いかに歩いて来てもらうかが勝負ですね」


(浄水器のフィルターが並んでいます)

「そうですね。お客さんといえば、アメリカ国籍の人が来ましたよ。コーヒーが美味しいって。通販で日本のお茶を米国に売る商売をこの町で20年近くやっていると言っていました。お茶は京都で買い付けているそうです」

「へ〜そんな人がここにいるんですか」

この町にこれまでなかったような店を作りたかったという店主。人口動態や都市計画を踏まえて、まちづくりをどうすべきか熱い想いを聞かせてもらいました。

というわけで、1時間ほど店主と意気投合し語らいました。なんだか気持ちのよい土曜日の午後を過ごすことができました。

土曜日半ドンは復活すべきだと改めて思いました。半ドンは出会いもあったしなぁ。

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