(五浦の六角堂)

「業務は型にはめる。発想は型にはめない」 --- 仙台で開催されたある勉強会。発言者の言葉が心に残っています。

10人ほどの事例発表でした。誰の言葉なのか思い出せません。記憶力が弱ってきました。これからは発言者の名前も留めておくようにします。

「発想は型にはめない」。これは難しそうで意外に容易です。頭を柔らかくさえすればよい。難しいのは「業務は型にはめる」方です。

ルール作りこそ勝者の道。型にはめた方が勝ちです。

ruleにerを付けたrulerという英単語は文字通り支配者を意味します。

インターネットのURLに国名が表記されていないのが米国です。

日本国内の場合、jpドメインが付されます。しかし、米国では、企業であれば.comとなり、政府機関であれば.gov、非営利組織であれば.orgです。国名がありません。

まさにルールを持つ者“ルーラー”のなせるわざです。

英語という言語も言語として優れているかどうかではなく、ルーラーの言語であるがゆえに国際社会の支配言語となっていると言えます。

その意味で中国文化や中国語の教育宣伝を行う公的機関「孔子学院」の設置を中国政府が世界各地で進めていることは、もっと関心を持っていいかもしれません。

現在、世界各地に約500校あります。2020年までに世界中に1000か所の孔子学院と孔子学級を中国政府は設置しようとしているという。日本国内にもあります。

なお、孔子学院は儒教教育とは関係ありません。

閑話休題。

NHKスペシャル「激変する世界ビジネス“脱炭素革命”の衝撃」をめぐってエネルギー産業に携わる方と語りました。

番組の概要は次の通り。

「世界に衝撃を与えたトランプ大統領の『パリ協定』脱退。にもかかわらず世界のビジネス界は、今世紀後半に二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする“脱炭素革命”に向けて大激変し、その動きは止まらない。なぜか?」

「この動きを決定づけたのは、世界最大の二酸化炭素排出国、中国が“環境大国”を目指し始めたこと」

「11月にドイツ・ボンで開かれたCOP23には、脱退したはずのアメリカや、エコ文明を打ち出し“脱炭素”のリーダーをめざす中国など世界中のビジネスマンが集結!だが日本では再エネ普及も進まずトレンドに乗り遅れている」(NHKウェブサイト)

「去年の12月のNHKスペシャル、脱炭素革命をご覧になりましたか」と私。

「たかしに番組の言うとおりなんです。そうなんですが、東南アジアなどの発展途上国においてはまだ火力が必要なんです。すぐに脱炭素というわけにはいかない」

番組を見て私が感じたことは、「地球にやさしい」とか「地球温暖化を心配して」といった次元ではなく、ビッグビジネスとして動いている、ということでした。

しかも、間違いなく中国が“脱炭素革命”のルーラーになろうとしているということです。

脱炭素という「型」を誰がどのようにはめるのか。今まさに鎬(しのぎ)を削る戦いが始まった、と思いました。

型にはめた方が勝ちです。ルール作りこそ勝者の道。

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