(海上保安資料館横浜館)

まず工作船の大きさに驚きました。建物の中に入っているからなのか、あるいは船を下から見上げているからなのか。圧倒的な存在感を感じました。

2001年12月22日未明に防衛省から海上保安庁に不審船に関する情報がもたらされる。

同日午前6時20分、発見・追跡。 午後1時12分、停船命令・威嚇射撃。

上空及び海面への威嚇射撃によっても停船しなかったことから、午後4時13分、船体への威嚇射撃を実施。

「この船体への威嚇射撃は、人に危害を与えてはならないため、射撃警告で具体的に射撃場所を伝え、射撃目標は船首や船尾端など、通常人がいないところとし、退避可能なように相当の時間をおいた後に射撃を実施」(工作船資料館パンフレット)

工作船の進路方向に漁船団が見えたため、海上保安庁は、巡視船2隻により両舷から挟み撃ちにしようと工作船に接近。

午後10時9分、船橋後部で毛布のようなものに隠れていた数名が自動小銃で巡視船に攻撃。巡視船あまみの乗組員3名が負傷。レーダーなどの機器も破壊されました。

午後10時10分、巡視船が正当防衛射撃を行い、数分後、工作船は自爆と思われる爆発を起こし自沈。

不法を働いていた工作船。麻薬の密売に関わっていたという。水深90メートルの海底から引き揚げられ、いまここ横浜に展示されています。

遺留品を見ながら、自沈とともに死亡した10名の工作船乗組員を思いました。

一方で、律義な手続きを取りながら射撃をする海上保安庁乗組員にも思いを致しました。

これほどインパクトのある資料館は、郡山市のデコ屋敷資料館(秘宝館)以来です。

工作船の要目(抜粋)
全長:29.68メートル
型幅:4.66メートル
総トン数:44トン
出力:約4,400馬力(一般的な漁船の約10倍)
速力:約33ノット(61km/h)

回収した主な武器:ロケットランチャー、軽機関銃、二連装機銃、無反動砲、自動小銃、手りゅう弾、携行型地対空ミサイル

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