(危険な撮影です)

磐越東線で通勤しています。2両しかないディーゼルカー。いつものように運転士のいる1両目から乗車しました。

乗った瞬間、鼻腔を突く強烈なおやじ臭に襲われました。犬並みの嗅覚を持つと自負する私。一般人の数倍の衝撃です。

県立高校の2期選抜学力試験の日で高校は休み。いつも十数人はいる高校生の姿もなく人影はまばら。

いったいどうしたというのでしょう。2両目に移動し、定位置の2人掛けボックス席に進行方向を背にして座りました。

沈思黙考。

加齢臭の発生源は何か。正確に言えば、誰かということになるだろう。

この車両は朝早く郡山駅からいわき駅に上り列車として到着したあと、折り返し運転で小川郷駅まで下り列車となり、再度いわき駅に戻る。

ざっと見渡して見ても発生源は見当たらない。

いや、待てよ。長時間乗っている人がいる。もしや運転士さん。

だとしても、なぜこれまで気がつかなかったのか。

高校生によって中和されていたのかもしれない。女子高生の比率の高さが解毒作用を高めていた可能性がある。

そういう自分はどうなのだ。おやじ臭に私も加担しているのではないだろうか。

一抹の不安がよぎります。

幼いころ、父の枕のにおいが苦手でした。

長じて地域の集会所の催しに参加するようになりました。遅れて参加した際のにおいがまた耐えがたいものがありました。

絣(かすり)の着物が放つ樟脳も加わり、私にとって部屋は毒ガス室以外のなにものでもありませんでした。

というわけで、そういう私ではありますが、耳の後ろに加齢臭の発生源があると聞かされ、摩擦係数の高いタオルで洗うようになりました。

1両目に乗ってにおいが気にならなくなったとき、いよいよ私も“華麗なる一族”に仲間入りしたということになるのでしょうね。

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