(ホシヤマ珈琲店にて。仙台)

「兄と妹の会話」は本当にフィクションです。

「オヤジがよく言ってたよ。弱小国が生き残るには超大国を相手にしろとな。まずはアメリカだ。次に中国、ロシア。それ以外はクズだ。南朝鮮はアメリカを引き出すための触媒だ」

「そうよね。虎の威を借るってことよね」

「いや、違うな。虎たちの尻尾を踏みつけてこっちに関心を持たせる作戦だ。おれたちはどう逆立ちしたって大国にはなれない。でも、大国だけを相手にしていれば大国は共和国と付き合うしかなくなる。半島っていうのは地政学的に安定しない。虎の威を借る狐になるのではなく、虎同士を上手く使うんだ。大事なことは尻尾以上の体に手をつけちゃいけない」

「そうね。確かに半島は不安定よね。古くはバルカン半島、少し前のインドシナ半島、そして私たちの朝鮮半島。虎たちに目を向けさせるのね」

「複数の虎に目を向けさせるというのがポイントだ。インドシナ半島と言えば、カンボジアの経済成長が著しいな。昨年は成長率7パーセントだ。その中で貧富の差が激しくなり僧侶も動き出している。野党の勢力も拡大中だ。大きなシノギの匂いがするな。マレーシアは例の件でおかんむりだから当面稼げない。カンボジアから目を離すな」

「はい、すでに工作員を野党幹部に近づけています。タイの開発僧の動きは政権が変わって鈍ってるようだけど、カンボジアは面白い動きね。虎と言えばやっぱり不気味なのは中国よね」

「そうだ。奴らにしてみれば我が共和国はクッションなんだ。南の駐留米軍がいたままの統一は悪夢以外のなにものでもない。ヤイバが直接喉に向けられるようなものだからな」

「北京が我々を締め付けている背景に我が同胞の中国東北三省の朝鮮族の力学が関係していると思われます。朝鮮族の減少に歯止めがかかりません。かつて200万人いたものが今後30年で半減すると見込まれます」

「そんなに減るのか」

「はい。しかも、南朝鮮に出稼ぎや留学者が増えてきています。北京への抑止力にはもうなりません」

「東北三省での工作活動も弱くなった。いざというときに指示しても一斉蜂起は無理だな」

「お兄ちゃん、アメリカは完全非核化するまで制裁は解かないって言ってるけどどうするの」

「ふふふ。おれに考えがある。そのために文さんと会ったのだし、北京の習の股の下をくぐってきたのさ」


※開発僧: タイの急激な資本主義化による森林開発等の問題に、地域主体の立場から取り組む活動のリーダー的存在となった僧侶(出典ウィキペディア)

つづくかも

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