• 2018.06.05 Tuesday

(自宅脇の田んぼ)

読者からの情報は得難いものがあります。「幸」という漢字の由来を知って愕然(がくぜん)としたとの感想が寄せられました。

以前から私もこの字に釈然としない何かを感じていました。辛(つら)いという字に似ているし、幸せそうなイメージとはちょっと違うな、と。

「幸」の成り立ちは、殷の時代の手かせを象(かたど)った字であるという。昔はそれはそれは恐ろしい様々な刑罰がありました。

その残酷な刑罰の中で手かせだけで済んだのが、これ“幸い”と捉えたところから来たという説。また、手かせを外してもらって“幸い”だったという説もあります。

いずれにしても原義は「手かせ」であるということに変わりはありません。

執行や執拗で使われる「執」は、跪いて手を出して手かせに手をはめられている様子を象っているという。幸せとは程遠いですね。

ついでに「報」の右側は右手と跪いている様子を意味しているとか。きっと罰を与えられているのでしょう。だから報いというのでしょうね。これもまた幸せとはかけ離れています。

ちなみに県の旧字は縣。糸にぶら下がった生首ですから、なかなかにして凄みがあります。県の下の三本は垂れ下がった髪の毛。漢字ってリアルですね。

これがいつから行政単位を表わすようになったのか。調べてみたいと思っています。

政党の名称によく使われる「民」は目を串刺しにした人を表わします。谷崎潤一郎の『春琴抄』の佐助を想起させます。

というわけで、特にオチも結論もないのですが、午後から答弁書作成で忙しくなりそうです。いろいろな漢字をふんだんに入れ込みたいと思います。

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