- 2017.03.28 Tuesday
知命
(桜が咲くとうれしくなる)
而立のときはちょうど太平洋上空。1997年3月末、深々とした闇の中にヘール・ボップ彗星が飛行機の窓から見えました。次回は西暦4531年に近日点を通過するという。
悠久の時を刻む宇宙の営みに思いを馳せました。
本日、知命に至り、思うことは両親のこと。いずれも50代で他界。どんな思いだったのか。胸中を推し量ることはできません。
けさ姉弟とSNSのグループでちょっとおしゃべりしました。
「人生半世紀、早いものです」と姉。
「内面は30歳のときと変わらない」と応じる私。
「そう、中身は変わらないんだよ。歳とって気づく」
姉の言葉に私も心から納得。
年齢を重ねてわかることがあります。
わかること。それは、回顧でもなく、まして懐古でもない。やはり、学びなのだろうと思います。
姉はつづけていいます。
「きっと、お父さんもお母さんもこんなふうだったんだろうね」
外見は私たち子どもが仰ぎ見る尊敬する親でした。が、二人とも不治の病に倒れ、内心は当然のことに煩悶も落胆もあったことでしょう。
しかし、悲嘆にくれている顔、意気消沈している姿を私たちは見たことがありませんでした。きっと見せなかったのでしょうね。
弟曰く。
「歳を重ねると段々と動く生き物を可愛がりたくなる。犬とか猫とか。そして、やがて動かない生き物、盆栽に移行するんだよ」
弟ながら深い洞察に膝を打つ。
だが、まだまだ青年の気概を持っていると自負しています。生き物はやっぱり人間が一番面白い。
というわけで、がまんしてきたモンブランケーキをきょうだけは解禁としようかな。
- 思うこと
- 17:50
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- by だいこんくん