(夜の表参道)

「夢と現実にギャップがあるとき、本人にどう接したらいいのか」 --- 会場からの質問です。講師から明確な答えはありませんでした。

就労支援に関する勉強会でのことです。誰が講師であったとしても難問だろうと思います。

先日、私の職場で働く6名のチャレンジ就業員のみなさんに私の就職の体験を話しました。

大学を卒業する少し前、タイの大学院に進学するため、バンコクに滞在。両親が重病で入院したため、留学はあきらめ、卒業と同時に帰郷。

その後、就職をせず、両親を看病しながら、自動車学校に通う日々を半年。

家の中では「無職のブルーレット」※と呼ばれる。自動車学校で出会った年配の男性に「語学の勉強は断じてあきらめるな」と激励を受ける。

父が亡くなり、生命保険会社の地元の営業所に就職。数か月後、保険のお得意様である市内の電子部品製造会社へタイ人研修生のための通訳の手伝いをするよう所長から指示を受け奮起。

と同時に保険の顧客である塾経営者から夜に講師を務めるよう依頼を受け、週に数日高校受験の中学生を指導をするように。

生命保険の営業職を1年半務めたのちに、地元の市役所に就職。母も死去。5年目のときにカナダ・モントリオール大学に1年間派遣研修生として留学。

市役所に入庁して四半世紀。

千客万来とまではいかないまでも、タイからお客様が頻繁に来市。今春、約30名のタイの青少年が研修のため当市に50日間滞在。年年歳歳、タイの人々と交流を重ねている。

そのような体験談をチャレンジ就業員のみなさんに語りました。

「タイに行きたいという夢はいまも持っているのですか」

「いい質問です。夢はいまも持っています。毎朝出勤時にタイ語のリスニングをしています」

夢は基本的に実現しません。夢は打ち砕かれるものです。現実は厳しい。

でも、その打ち砕かれた夢のかけらに次の可能性が秘められています。

超新星爆発のかけら(ガス)から新しい星が形作られるように夢のかけらを拾い集め、大切にしていきたいと思うのです。夢のかけらから違う形となって夢の星が生まれてきます。

「夢と現実にギャップがあるときどうすべきか」との問いに私はこう答えるでしょう。

「ギャップがあるのは当たり前。夢は打ち砕かれるもの。でも、その打ち砕かれた夢のかけらを捨てないでほしい」と。

好きな道を行くのではなく、行く道を好きになることもまたできるのです。

※当時、小林製薬から「無色のブルーレットおくだけ」という製品が発売され、それにかけて無職の私が揶揄されていたもの。祖母には「げーぶん(外聞)わりぃ」といわれました。

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