(「時季の森」にて)

思いは、言葉となって紡ぎ出されます。沁み渡る言葉は生きる勇気を与えてくれます。あなたの生きる力になることを願って書き留めます。

卒業間近。両親の病により当初の夢をあきらめ、帰郷しようと決めたときのKさんの言葉。

「好きな道をあきらめてはいけない。でも、行く道を好きになることもできるからね」

いまになってわかります。Kさんは好きな道を行けなかったのだ、と。

帰郷し両親を看病するかたわら、自動車教習所に通っていたときに出会ったMさんの言葉。

「語学は石にかじりついてでもやり続けなさい」

Mさんの励ましのお蔭で、いまも出勤時タイ語のテキストを聴きながら歩いています。当時Mさんは60歳前後。それでもドイツ語を毎朝勉強していました。

肺に非結核性の陰影があり精密検査を受けていたときのYさんとNさんの言葉。


(「時季の森」にて)

看護師のYさん曰く。「絶対に大丈夫。治るよ」

主治医ががんと診断しているにもかかわらず呼吸器病棟の婦長(当時)のYさんの言葉は一筋の光明でした。

Nさんの言葉は叱咤でした。「肺に影があるくらいで弱気になっちゃいけない」

病魔に食い破られていた私の心を奮い立たせてくれました。

上司との人間関係に悩み、うつ病を発症。死ぬことばかり考えていたころのYさんの言葉。

「夏は暑い。夏が暑いことを嘆いてもしょうがない。相手を変えようと思うのではなく、そういうものなのだと受け容れることです」

「夏は暑い」--- この言葉によって救われました。

同じ時期、尊敬する元上司のSさんがしんみりと語ってくれました。

「大変なところで頑張るのも大事だぞ」

私もまた相手に響く言葉を紡ぎ出していきたい。裏山のヒグラシの声を聞きながら、そう思う夏の夕べでした。

Comment
いずれも身に染みる言葉ですね。特に看護士さんの肚のすわった言葉、なかなか言えません。今年、家族が大病を患い、病院で医師にボロクソに言われました。地方の医師のレベルは本当に最低です。こんな看護士さんのような方がいてほしいです。
  • 青木貴司
  • 2017/08/02 21:19
青木様 ご愛読いただきありがとうございます。

ご家族の大病。当事者の深い苦悩と治療者の思いのギャップは想像以上のものがあります。

言葉の持つ力をよくわかる医療従事者が増えることを願ってやみません。
  • だいこんくん
  • 2017/08/02 21:33





   

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