(何より構えがいい。緑色のラインもいい)

「『小京都と呼ばないで』。金沢市は、『小京都』のイメージを払拭(ふっしょく)するための会議『金沢らしさ検討プロジェクト』を始めた」(2017年9月13日/官庁速報)。

時事通信社の記事を見て、その通りだと思いました。かねてから「あやかる」という言葉が私は嫌いです。

正直、私もあやかりたいと思うことはあります。ああいいなぁあの人、と思うことも、もちろんあります。

改めて「あやかる」の意味を調べてみました。

「好ましい状態にある人の影響が及んで、自分も同じような状態になる。『あなたの幸運に―・りたい」(三省堂大辞林)。

てっきり「あやかる」は願うことかと思っていました。が、そのような状態になることを意味するのですね。これは発見です。

ともあれ、金沢市が小京都と呼ばれたくないという気持ち。わかります。

小京都と自ら呼んでしまった瞬間から、金沢市は京都よりは格下だと宣言しているようなものですから。

以前、星々のつぶやきの「東北の湘南」で私は述べました。東北地方には「東北の湘南」を標榜する自治体が少なくとも5自治体ある、と。

秋田県にかほ市、岩手県陸前高田市、宮城県亘理町、同山元町、福島県いわき市。

東北の湘南と称してしまった瞬間から本物の湘南以下だと認めていることになるのです。それは自慢でもなんでもありません。

当該地域が温暖だという意味で標榜しているのであれば、即刻やめた方がいい。

この「あやかり」根性を私は心から叩きのめしたい。そして、提唱したいのです。

九州の某市に「わが市は九州のいわき」と呼ばせ、関西の某町に「わが町は関西のいわき」と呼ばせ、関東の某市に「関東のいわき」と呼ばせしめるのです。

いま私の胸には恩師の言葉が蘇ってきます。ゼミ生が国際関係についてのレポートを発表したときのことでした。

「今後は環太平洋地域が世界の中心になっていく」と学生が述べたあと、恩師は言いました。

「いま、あなたがいるところが世界の中心なんですよ」

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