- 2012.12.23 Sunday
我が家のビオトープ
金魚すくいで買った金魚が一匹水槽に生息しています。まずもって我が家はその水槽を掃除しません。
どうなるのかと思いきや、まず水が白濁し始め、そのあと徐々に苔が水槽内面にはびこりだしました。異臭も発しています。そして、金魚の様子が変です。口をパクパク表面のほうで苦しそうにもがいています。芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』のごとく、助けを求めています。
ここで心を鬼にして、そのままを維持します。つらい思いです。
三匹いたうちの一匹が天の階段を駆けのぼりました。痛恨の極みです。もう少し頑張ってほしかった。闇が深ければ深いほど暁が近いことを知ってほしかった。
もう一匹が水底で動かなくなりました。
水槽中が苔だらけになり、だんだん中の様子が見えなくなっていきました。しかし、しばらくして上から覗くと、なんと水が透明になっているではありませんか。そして水底にいた一匹がものの見事に消滅してしまいました。残りの一匹の金魚がゆうゆうと泳いでいます。エサもまったくやっておりません。
そうです。ビオトープが起動しだしたのです。水槽の中で、生態系が循環し始めて、プランクトンとバクテリアと苔と金魚が共存共栄する世界が構築されたのです。ここに至るまで頑張れるかどうかが生死の境を決定づけます。
湖沼が澄んでいるのはまさにこのビオトープによる自然浄化の結果であるのです。上水の緩速濾過方式はこの自然界の力を借りた濾過方式です。生き残った金魚をほめたたえるため、本日約半年ぶりに掃除をしました。やっぱり気持ちよさそうです。
※ビニール袋に入っているのは、急に冷たい水に入れるとひやっとするからという妻の進言により、若干温かい水を袋に入れて慣らしているためです。変温動物なのでそんな配慮は不要だと思うのですが・・
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- 14:02
- comments(1)
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- by だいこんくん
が、冷やっとするのは確かだと思います。
今晩、風の谷のナウシカを読みます!