- 2016.01.26 Tuesday
髭剃りのいらだち
(春が待ち遠しい)
父親に似て髭が濃い私。歳を重ねるごとに太く、しつこくなってきています。なじみの理髪店のマスター曰く、ホルモンのせいだ、と。
子どものころ、この「ホルモン」という言葉に私はエッチなイメージを持っていました。以前「ホルモンの“のれん”」でも触れています。
「ホルモン」の正体について親や先生などに尋ねてはいけない。そう心にカギをかけていたように思います。
ですから、「ホルモン焼き」とは、大人の食べ物、いわば“アダルトフーズ”で、店内でなにか怪しいことをしている、と勝手に想像力をたくましくしていました。
話を髭剃りに戻します。
私は替え刃式カミソリを愛用しています。電動のシェーバーは肌荒れを起こしてしまうので使いません。
デリカシーがないのに皮膚は意外にもデリケートです。
替え刃式カミソリは複数の有名メーカーで製造しています。
私はSchick(シック)が好きです。同じ米国社のGillette(ジレット)も悪くはない。でも、日本製の貝印はほとんど買ったことがありません。
敏感肌の私は新製品が出るとすぐに買い換えます。やはり剃り味が違うんです。いいものは髭が吸い込まれるように剃られていきます。
刀身を川に垂直に立て、上流から流れてくる藁をすーっと切ったという名刀正宗の逸話を想起させます。
さて、シックにしても、ジレットにしても強い憤りを感じていることがあります。こぶしを机に叩きたいくらいの憤怒(ふんぬ)です。
それは、替え刃とフォルダー(柄)の互換性がめちゃくちゃなのです。同一メーカーでさえ合いません。
(シックのウェブサイトの互換表)
しかも、替え刃の開発の進化が早く、次々と新製品が投入されます。同じ刃数でも違うものもあるのです。
たとえば、「ハイドロ3替刃」と「プロテクター3D替刃」は同じ3枚刃なのにフォルダーが合いません。
ハイドロシリーズのもっとも刃数の少ない「ハイドロ3替刃」と「プロテクタースリー替刃」は合うのに、プロテクタースリーシリーズの進化版である「クアトロ4チタニウムレボリューション替刃」になると互換性がありません。
というわけで、風呂の小物置場には、シックのフォルダー(柄)が卒塔婆のように死屍累々としています。悲哀のオーラが漂っています。
替え刃とフォルダー(柄)の接合部分を共通化するってそんなに難しいことなのでしょうか。
- 買いもの
- 12:40
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- by だいこんくん
変えてあるのはメーカーの戦略で御座る。