子どものころ、我が家では毎年夏になる前に日本地図を開いて、父を中心に旅行計画を話し合いました。

自家用車はなかったので、鉄道の旅でした。父は、登山用の大きな薄水色のリュックに家族5人分の荷物をパンパンに詰め込んでいました。

旅先で見せる父の姿は頼もしいものでした。東北地方の北部を鉄道で走っていたとき、通路に立っていた女性が突然倒れました。父と母は機敏に救護に動きました。

旅ではありませんが、自宅近くの河口の渡し舟が転覆したとき率先して救出したのも父でした。

東京タワーは約40年前に家族と登りました。思い出の場所に来て亡き両親のことを思いました。

三人の我が子は将来どんな想いを東京タワーに抱くのでしょうか。


「つる」という言葉は多彩です。

まず名詞からいくと、弦、鶴、蔓、都留など。動詞は、釣る、攣る、吊る。それぞれ意味は違うけどなにか共通しているものを感じます。

不惑半ばになって「攣る」という言葉に親和性を感じます。起立状態で短い靴べらで革靴を履こうとすると4割の確率でふくらはぎが攣ります。

旧家に見られるような玄関の土間と床の高さに一尺以上の差異があるようなところですと9割の確率まで上昇します。

先日、デパートで憧れの天然木の長い靴べらを買いました。840円です。デザインもなかなかです。しかもお値打ちだと思いませんか。

出勤前はいろいろと顔が引き攣る事象が発生するので、せめてふくらはぎだけでもいたわりたいと思った次第です。


体重計に乗ったら、ボーイング777を想起させるような数字が並び驚愕しました。

いったいいつの間に。だれがこのようなことをしたのか。なにが起きたのだ。いくつものクエスチョンマークが沸き起こりました。

しかし、いま、まぎれもない冷厳な事実を受け止め、元の体重への復旧計画を立てて、一歩踏み出したところです。

来月はじめには、人間ドックがあります。

前回の泊まりの人間ドック(泊まりドックは格好の読書タイムです)で読んだのが宮部みゆき『模倣犯』でした。読んでいるうちに薄気味悪い世界に引き込まれ、夜、一人で院内の風呂に入るのが怖かったのを覚えています。鏡を直視できませんでした。

『模倣犯』。ぜひ皆様も年末年始に宮部みゆきワールドへ。

『火車』『理由』と並ぶ現代ミステリの金字塔! 日本国中を震撼させた未曾有の連続女性誘拐殺人が発生! 全五巻刊行開始。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!


26日は風呂の日ということで温泉に入って来ました。

と言いながらも、目的はサウナです。

階段状になっているサウナのもっとも熱気の集まる最上階でふらふらになるまで、汗を噴き出させます。

もうだめだとくじけそうになりながら、時計の秒針の緩慢な動きを睨みつけます。

倒れかける一歩手前でサウナを脱し、冷水風呂におもむろに入ります。

冷たい。しかし、数十秒経つと皮膚の周りに体温と同化した膜が形成され耐えられるようになります。数分経過すると、なぜか気管支がかゆくなってきます。

冷水風呂から上がり、丁寧に体を拭います。しばらくすると、毛穴が徐々に開放され、えもいわれぬ快感が下肢から伝わってきます。

やめられません。


5年前に担当者として手がけた施設を息子たちに案内しています。

当時、毎日が緊張の連続で、苦しみあり、悲しみあり、喜びありの日々でした。

このような仕事をする機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。

まずは、もち米をふかします。できれば事前にしっかりと水に浸けておくといいですね。

ふかしている間にホタテをすき焼きの割りしたで煮詰めます。酒と砂糖を少し加えます。


ふかしたもち米を半切りにあけて、そこに煮詰めたホタテを混ぜれば、ホタテごはんの出来上がりです。煮詰めた汁をまんべんなくもち米にかけて彩りをよくします。


納豆の消費量(県庁所在地調)がもっとも多いのは福島県です。スーパーに並ぶその種類の豊富さからもわかります。

私も納豆が大好き。学生時代、B4判にびっしりと「納豆賛歌」という詩を書き上げ、アランフェス協奏曲に乗せて朗読したこともあります。

タイ・バンコクに留学していたとき、納豆が恋しいと友人に手紙を書きました。ずいぶんあとになってその友人がバンコクに遊びに来たのですけれど、日本から納豆(保冷剤なし)を持って来てくれました。

若干当惑しながら有難くいただいたこともいい思い出です。

義兄からこの納豆は日本一だと勧められたのが「ナコソフーズ」の納豆です。

コクがあってしっかりした歯ごたえがあります。深淵の底から漂うようないい香がするのです。ぜひ皆様にご賞味いただきたいと思います。


クリスマスにはケーキがつきものですね。なぜなのかはわかりません。100年以上も前に不二家が広めたといわれています。

我が家ではデコレーションを手作りでやります。スポンジを焼くのはなかなかうまくいかないので断念しました。

しかし、スーパーで売られている市販のスポンジは甘過ぎます。なので、私の地元のケーキ屋さんのスポンジを使います。といっても、まる〜いスポンジではなく、スポンジの切れ端を安く売ってくれていますのでそれを活用します。

貧乏学生のとき、食パンの耳にお世話になったことを思い出します。

さて、ステンレス製のボウルに切れ切れになったスポンジを敷き詰めていきます。リキュールのオレンジピールを振り掛けると味と香がよくなります。

それから、生クリームを塗りながらイチゴやキウイを入れ、さらにスポンジを敷き詰めていきます。

最後にボウルを反対にして、ドーム全体をデコレーションします。

そのとき、重宝するのが、アルコロック社製のケーキドームというガラスの器です。今回は、ケーキの標高が想定以上に高く、プレッシャーをかけるというハプニングがありました。

ケーキができたらケーキドームごとデッキに置いておけば天然の冷蔵庫で冷やしてくれます。



金魚すくいで買った金魚が一匹水槽に生息しています。まずもって我が家はその水槽を掃除しません。

どうなるのかと思いきや、まず水が白濁し始め、そのあと徐々に苔が水槽内面にはびこりだしました。異臭も発しています。そして、金魚の様子が変です。口をパクパク表面のほうで苦しそうにもがいています。芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』のごとく、助けを求めています。

ここで心を鬼にして、そのままを維持します。つらい思いです。

三匹いたうちの一匹が天の階段を駆けのぼりました。痛恨の極みです。もう少し頑張ってほしかった。闇が深ければ深いほど暁が近いことを知ってほしかった。

もう一匹が水底で動かなくなりました。

水槽中が苔だらけになり、だんだん中の様子が見えなくなっていきました。しかし、しばらくして上から覗くと、なんと水が透明になっているではありませんか。そして水底にいた一匹がものの見事に消滅してしまいました。残りの一匹の金魚がゆうゆうと泳いでいます。エサもまったくやっておりません。

そうです。ビオトープが起動しだしたのです。水槽の中で、生態系が循環し始めて、プランクトンとバクテリアと苔と金魚が共存共栄する世界が構築されたのです。ここに至るまで頑張れるかどうかが生死の境を決定づけます。

湖沼が澄んでいるのはまさにこのビオトープによる自然浄化の結果であるのです。上水の緩速濾過方式はこの自然界の力を借りた濾過方式です。生き残った金魚をほめたたえるため、本日約半年ぶりに掃除をしました。やっぱり気持ちよさそうです。

※ビニール袋に入っているのは、急に冷たい水に入れるとひやっとするからという妻の進言により、若干温かい水を袋に入れて慣らしているためです。変温動物なのでそんな配慮は不要だと思うのですが・・


クリスマスの日にコロッケでお祝いしようとモントリオールに住んでいたときに知人宅に乗り込みました。

材料で一番苦労したのが、パン粉です。いくら探してもパン粉がスーパーにないのです。そう言えばカナダにはパン粉で揚げる料理がないことに気がつきました。いわゆる「洋食」というのは、和風料理だということがわかりました。

また、家庭では揚げ物は基本的にやりません。理由は汚れるからです。どの家庭もモデルルームかホテルのように家の中をきれいにしています。

私はようやくパン粉もどきのものを見つけコロッケを作り始めました。コロッケを作る工程は意外に面倒です。散らかします。きれい好きな知人宅のご主人の顔が険しくなってきました。

いざコロッケを揚げる段になって、電磁調理器だということに気がつきました。どうも勝手が違う。カラッと揚がりません。電磁調理器のつまみを思いっきり強にしたところもうもうと煙が立ちました。

ご主人の顔が引きつっています。

非難をものともせずなんとか揚げ切ったときには、キッチンが素晴らしいことになっていました。

でも異国で食べるコロッケは美味しかったですねぇ。


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