(写真と本文は関係ありません)
今日は雨に降られました。天気予報を見ずに家を出て、仕事を終えて帰ろうとしたところ、雨です。
油断ですね。私は徒歩通勤なので雨は、憂鬱でたまりません。
油断の語源はいろいろあるようですけど、人生を振り返ってのいちばんの油断は、7年前の秋に福島県西郷村に地域の方々を引率して出かけたときのことです。
昼食を五峰荘という植栽の素敵な旅館で終えたあと、マイクロバスに乗りました。お腹の具合が変です。10月末の西郷村は高原のためけっこう冷えます。
下腹部にビッグウェーブが容赦なく攻めてきます。つ、つらい。唇をかみ締めます。五峰荘から5キロほど行ったところに、白河農業協同組合り菜あん報徳店があることを私は知っていました。ポテトまんじゅうが有名な店です。
「近くの農協で休憩しましょう。直産物とか売っていますよ」と無理な理由を見つけて停車してもらいました。トイレは建物の外にブロック塀で作られていました。
直腸の括約筋に力を入れて一歩一歩、そして半ば小走りでトイレに向かいました。トイレに到着してほっとしたのもつかの間、「大」のドアを開けたところ、紙がない。隣のボックスにも紙がぬぁい。なんで紙がないんだ。
ほっとしたことによって、下腹部の状態が一気に悪化しました。油断です。
括約筋がいったん緩んだため、きわめて厳しい状態になっています。激痛で思考が停止寸前です。腹腔圧力も設定値を超えています。
バスにまた乗りました。こちらの方言で唇が「ぶんず色(=暗い紫色)」になっています。
「す、すみません。役場に用事があるので、役場で停めてください」とウソを言って走ること7キロ。この間、括約筋に祈りをささげ続けました。
役場に到着したときには、頭髪が逆立っていました。
でも、大惨事に至らず、無事済んだのでほんとによかったです。