- 2013.06.17 Monday
ほつれた糸
先日、東京で京浜東北線に乗っていたときのことです。田町駅から東京駅での出来事でした。
私は椅子に座っていたのですけど、目の前に60代のご婦人グループが乗ってきました。そのうちの一人のご婦人の袖の先から1本の糸がほつれて垂れ下がっていました。10センチ以上はあったでしょうか。
そのときです。私の隣に座っていた40代前半と思われる女性が「あの〜袖の糸がほつれていますよ」とご婦人に知らせ、間髪を入れず、「切りましょうか」とポケットはさみを取り出し、ものの見事に切り取ってあげたのです。
ほつれた糸には私も気がついてはいましたが、注意する勇気はありませんでした。その女性は注意を喚起した上で、解決策まで提示し、相手の了解を得た上で、切り取って差し上げて、ものの見事に解決してしまったのです。
ご婦人はうれしそうでした。
その間、30秒以内の出来事だったと思います。とてもすがすがしく、素晴らしい女性だなと感銘を受けました。その方のこれまでの生き様が凝結した一瞬だったと思います。
注意するだけですと、そのご婦人は慌ててその糸を無理に引っ張って切ろうとするかもしれません。私も経験があります。
そういったことをさせないために、すぐにはさみを取り出したのでしょう。その行動に私は目を見張りました。
とても気持ちのいい出来事で、自分自身の行動を省みる機会となりました。
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- by だいこんくん