♪ビルの谷間には川は流れない...♪


私の元上司(ここでは館長と呼びます)は歌がじつに上手い。

館長は、譜面通りではなく、わざと少しテンポを遅らせる、ちょっといやらしい歌い方をします。それがまた痺れるくらいに聞く者の琴線を揺さぶります。

私は歌を聞くのは好きですけど、音痴なので歌いません。館長につぎつぎとリクエストして歌ってもらいます。

館長にいちばん歌ってほしい曲は「東京砂漠」です。オーボエの渋い音色でイントロが始まる「東京砂漠」が私はたまらなく好きです。前川清を超える歌唱力で迫ってきます。

この3月末で館長は定年退職します。盛大な「東京砂漠」の集いを催す予定です。

館長とは10数年前に二人で福井県に出張した思い出があります。

3泊4日のプログラムだったのですけど、仕事は一気に短縮し、当地の観光振興に多大なる貢献をしてきました。東尋坊の渺渺たる風景がいまもまぶたに焼き付いて離れません。

私は福井のあと、プライベートで宝塚に寄って友人と会い、地元に戻ってきたのですけど、出張前の過重労働もあってか、帯状疱疹を発病してしまいました。

そんなわけで、「東京砂漠」を聞くと帯状疱疹の疼痛がよみがえります。




そういえば最近、夢を見なくなりました。脳細胞の劣化が進行しているものと推量します。

報道によると、理化学研究所の研究チームが「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見」したそうで、私の脳細胞の初期化も視野に入ってきました。

チームリーダーが着用する割烹着とともにいま一躍脚光を浴びています。

さて、以前よく見ていた夢は、2つの共通点があります。

インフレーション(継続的拡大)と空です。

(1)へびの夢
土手に一匹のへびがいるのを発見→ふと見渡すとたくさんのへびがいることに気づく→走って逃げ出す私を無数のへびが追いかけてくる→私が空を飛ぶ→へびたちも空中を飛んで私を追跡→意識の喪失。

(2)空飛ぶ円盤の夢
空に一点の金属製の物体を発見→じっと見ていると急接近してくる→頭上に覆いかぶさるように襲ってくる→意識の喪失。

やっぱり初期化が必要だと感じます。理化学研究所の研究チームの成果の応用が期待されます。

そんなことを考えながら、割烹着メーカーの株を買い占めようかと思案するだいこんくんなのでした。


東山魁夷の絵が大好きです。昨年、親友に卓上カレンダーをいただきました。

ちょうど1月が終わるので、絵の部分を切り取って、フォトスタンドに収めてお送りしました。

作品名は「潮音(ちょうおん)」です。岡倉天心が創建した六角堂のある五浦海岸の風景に似ています。東山魁夷は青や緑の色使いに特色があります。

フォトスタンドは職場近くの老舗の額縁屋さんで求めました。親切なご主人に選んでもらいました。

額縁屋さんの真向かいには、かつて市内唯一のデパートがあり、往時の賑わいをめぐってご主人としばし歓談しました。


鉢植のチューリップが満開です。阿佐ヶ谷の中央花壇で買い求めたものです。美しいピンクの花が元気いっぱいに咲いています。

「さいた さいた...」で始まる童謡「チューリップ」が私は好きではありません。オルガンの音色が苦しかった幼稚園時代を想起させるからです。わずか半年で私は幼稚園を中退しました。

履歴書には残らない特定機密事項です。

姉が通っていた算盤塾でも、初段回の9級で、先生に「やりたくないなら座布団持って帰れ!」と叱責され、失意のうちにやめました。マイ座布団を持参する塾でした。

ですので、座布団も嫌いです。「笑点」はあまり見たくない番組の一つです。オープニングのラッパの音が悲哀を感じさせます。

その後、算盤塾で姉は1級まで進み、いまも暗算ができることを自慢しています。

私は算盤を床において素足をこすりつけて笑うという遊びを覚えました。けっこう、くすぐったいです。



中山間地域の支所で会議があり、少し早めに到着しました。

ロビーの一角に図書コーナーがあります。ふと目をやると、30年近く前に読んだ中村敦夫著『チェンマイの首』がありました。懐かしい本です。

大学1年のときに友人と2人でタイ・チェンマイを旅しました。バンコクから乗る初めての寝台列車。でっかい夕陽と翌朝の目玉焼きが忘れられません。

チェンマイからさらに北部のチェンライまで小型プロペラ機で移動しました。激しい揺れにもかかわらず、ドリンクサービスがあり、コップから飲み物が飛び散りました。

バンコクに戻ってから私たちは寺院に行き僧侶の講演を聞きました。

翌日から私は原因不明の高熱を発し、数日経っても治りません。

私の連れは苦しんでいる私を横目にプーケット島に遊びに行ってしまいました。そして、島でバイク事故を起こしてバンコクに戻ってきました。

『チェンマイの首』を手に取りながら、遠い昔のことを思い出していました。


 職場の近くのイタリアンでパスタを食べました。「ムール貝とほうれん草のバターしょう油炒め」です。ぷっくりと肥えたムール貝がにんにくとしょう油との相性がよく、美味でした。
 ムール貝は日本ではムラサキガイと呼ばれるものとほぼ同じといってよいでしょう。

 子どものころ、太平洋側の河口の近くに住んでいました。淡水と海水が入り混じった浅瀬でシジミやアサリなどがたくさん採れました。防潮堤の水際の壁面にはムラサキガイ(地元ではシュウリ貝と呼んでいた)が密生していました。

 ですから、子どものころ、シジミやアサリといった貝類は購入するものだという感覚はまったくありませんでした。


(画像は北茨城の五浦海岸)

 先日、久しぶりにこの河口に行ってみました。往時のような多様な生態系は崩れ、閑散としています。

 生まれ育った4階建てのアパートの屋上に上がると、空飛ぶ円盤に襲われる夢の現場がまさにここであることを思い出し、一瞬緊張しました。


インターネットやそれを媒介とするSNSの普及により人々はテレビを見なくなったと言われています。それでも依然としてテレビのインパクトは強いですね。

40年近く前のことです。父と弟の3人で東京に行った際、突然父が渋谷のNHKを見学しようと言い出しました。

NHKに到着するとたまたま「あなたのメロディー」という番組の収録があり、3人で参加しました。

一般から楽曲を公募しプロの歌手に歌ってもらうという番組です。北島三郎の「与作」はあなたのメロディーで生まれたそうです。

私たちが参加したときは、角川博が出演していました。

ディレクターが「もっと大きな拍手で!もっと続けて!」などと観客の私たちに発破をかけていました。テレビでの拍手というものは、強制的にさせられるんだと学んだ瞬間でした。

収録番組が放送された日の我が家は、お祭り騒ぎでした。


GoogleとYahooで「星々のつぶやき」を検索するとトップに表示されるようになりました。

しかも、ブログのトップページに加え、併せて4つの記事の表題が掲載されています。

読者の皆様のお蔭です。どうもありがとうございます。

今後とも応援をよろしくお願いします。


寒い時期になると私は週に数回甘酒を作ります。

これまでさまざまな酒粕で試してきましたけれども、村上酒粕店(会津若松市)の「庄助印」の酒粕を超えるものはないと私は確信しています。日本一といってもいいでしょう。

クリーミーで溶けやすいことこの上ない。「新製法で溶けやすい!」とパッケージにある通りです。

甘酒作りで大事なことは、一にも二にもその溶解度です。

「庄助印」は、溶解歩留まりほぼ100%です。千切らなくても、板のまま鍋に入れても溶けます。大手酒造の酒粕の溶解歩留まりは、板のまま入れた場合で7割から8割(だいこんくん調べ)に留まっています。「庄助印」がいかに優れているかがわかります。

茶碗にすくったとき沈んだ流氷のように酒粕の塊りがあるとがっかりします。あの苦さはいただけません。「庄助印」はその懸念がないのです。

なお、「庄助印」といえども、甘酒は完成後しばらくすると酒粕が沈殿します。加温する際は、水蒸気爆発を起こさないよう、再度の攪拌が必要であることはいうまでもありません。



一年ぶりの人間ドックです。今日の日帰りコースには同業の知合い二人も受診。同志を得て勇気百倍です。

胃カメラを飲む前に検査説明書を読むよう指示がありました。

前処置の薬剤等により重篤なショック症状が発現する割合は0.012%、死亡率は0.00076%とのこと。100万人に7.6人は前処置で亡くなっていることを知りました。航空機事故で死亡する確率はアメリカ国家運輸安全委員会によると0.0009%ですので、それよりは低いので安心しました。

上部消化管内視鏡検査を終え、控室で三人同じく憔悴しきった表情で、胃カメラの苦しさを訴え、慰め合いました。

「ワイヤーを入れられて生検となった」「あまりにもゆっくり引き抜かれて、食道が反応してしまった」等々、中年の悲哀漂う反省会となりました。

それにしても、絶食のあとの食事は最高です。どんな調味料にも勝るのが絶食だと思います。人生の幸福の8割は「食」にあると改めてその感を強くしました。

ドック最後の総合診断では、概ね良とされ、ウォーキングの成果ではないかとドクターから励ましの言葉をいただきました。

ただし、内臓脂肪の蓄積に要注意と言われました。

帰り際、看護師さんに「お菓子食べてるでしょ」と言われ、さっき病院の売店で「でん六豆」を買ったことがばれてしまったのかとどきっとしました。お菓子好きな顔はわかるようですね。






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