- 2014.02.28 Friday
女装時代
上司に勧められて土橋章宏著『超高速!参勤交代』を読みました。
痛快なストーリー展開で、あっという間に読了。読んでいて、もしかすると山本周五郎著『樅の木は残った』からモチーフを得たのかなと思いました。
「ときは享保二○年初夏、改革の嵐吹き荒れる八代将軍徳川吉宗の時代。一万五○○○石の磐城湯長谷藩に隠し金山嫌疑がかかり、老中から『五日以内に参勤せよ』と無理難題ふっかけられた」ことから物語が始まります。
湯長谷藩は、現在の福島県いわき市常磐下湯長谷町にあった藩です。
映画化が決定、本年6月21日に全国ロードショー。佐々木蔵之介が主演、深田恭子がヒロインを務めます。
ふと、本の帯の女優の着物姿を見ていて、私は、はっと思い出しました。子どものころ、女装をしたことがあるのです。
姉が七五三で晴着を着たときのことです。姉が翌月に7歳になるときですので、私は2歳8か月です。
姉の晴れ着姿を見て、私はどうしても着物を着たくなり、母になんどもせがんだことを覚えています。根負けした母は私に晴着を着せてくれたのです。
写真を見ると、小首をかしげて手を頬にかざし、しなをつくっている姿が見て取れます。簪(かんざし)まで挿しています。
親はどんな気持ちだったのでしょう。両親の心痛如何ばかりだったか。大人になっただいこんくんは思うのでした。
- 体験
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- by だいこんくん