- 2014.04.30 Wednesday
5千円の重み
(本文とは関係ありません)
5千円紙幣はこれまで3種類が発行されています。肖像画でいうと、聖徳太子、新渡戸稲造、そして現在の樋口一葉。
日本銀行券の表面の肖像に女性が描かれるのは樋口一葉が初めてなのだそうです。
さて、先日、歯科医の先生と5千円の重みをめぐって話が弾みました。
「宴会の相場の5千円という金額はけっして安いものではないと思うのです。サラリーマン家庭で育った私はいまもそのような感覚を持っています」
正直私は驚きました。歯科医といえば高額所得者の代名詞といってもいいでしょう。見た目で判断してはいけないと思いました。
振り返れば、宴会料理というものを経験したのは、大学1年のサークルの合宿のとき。箱根の「雀のお宿 春光荘」という茅葺屋根の興趣に富んだ宿でのことです。
ご馳走がお膳に並んでいました。
腹を空かした私はご飯がないことに気づき、仲居さんにご飯を頼んだところ、最後に出すというのです。
不満でした。美味しそうな料理の数々を真っ白なご飯で腹いっぱい食べたいと思いました。
大人はアルコールだけでこれらの料理を食べるんだ!「贅沢」というものを知った瞬間だったかもしれません。
部屋に戻るとコイン式の有料テレビに先輩たちが群がっていました。30年前の100円は貴重です。緊張が走ります。
翌朝、「まさか、だいこんくんも男子のみんなと見たのぉ」と女子の先輩に悲痛な表情で悲しまれました。
なにか罪なことをしてしまったようです。
コイン落つときめく春の光かな
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- by だいこんくん