- 2014.12.31 Wednesday
モーニングショー
(大好きな暮鳥の詩)
小学生のころ、よく学校を休んでいました。いじめられていたわけでもなく、健康上の問題があったわけでもありません。ただ学校に行きたくなかっただけでした。いまでいう不登校だったのかもしれません。
小学1年の通知票をみると欠席日数「19日」と記載されています。実際はもっと休んでいたはずです。不思議なことに現在の有給消化日数とほぼ一致します。
それで、休んだ日はいったいなにをしていたか。
まず午前8時30分から始まるテレビ朝日系列の「モーニングショー」を母といっしょに見ていました。溝口泰男さんが司会。当時6歳の私にはインパクトのある番組でした。
学校で習うより先に「じょーはつ」という言葉を覚えました。人が失踪することを「蒸発」というのだと勘違い。そういえば、最近は失踪することを「蒸発」といわなくなりましたね。
1974年(昭和49年)の警察白書によると1973年の年間の家出人捜索願の人数は9万447人。「蒸発」といわれる動機原因不明のものが約9,000人あったそうです。
当時、私の地元では子どもたちの間で海辺に行くと蒸発してしまうとうわさになっていました。海沿いに住んでいた私は靄のかかる浜辺を見つめて恐怖を覚えました。
さて、番組では「蒸発」してしまった夫を探し求め、悲痛な叫びで訴える女の人が登場しました。波打ったガラス製の衝立の向こうでハンカチで顔を覆いながら涙ながらに訴えていた姿が印象的でした。
司会の溝口さんの後ろには観客席があり、おばさんたちがやはりハンカチで目頭をぬぐったり、さかんにうなずいたりしていました。
モーニングショーは生放送。朝8時半の生番組に来ていたおばさんたちのパワーはすごいなぁと思います。
頭髪も整え、お化粧もしたうえで、おそらく放送開始1時間前には集合したでしょうから、当日は午前4時ごろに起床したのかもしれません。
昭和な時代は、朝から熱かったなと思うだいこんくんなのでした。
ぜんぜん関係ないですが、「モーニング」というヨーグルト専門店のヨーグルトが大好きです。
人件費節減なのでしょうか、いわき南店が量り売りをやめ、200グラムのパック詰めになってしまったのがちょっと残念です。
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