- 2015.03.25 Wednesday
ハッシュドポテトの進む道
(トムヤムクン味、美味しいです。はまっています)
どうにもハッシュドポテトの中途半端さが好きでありません。みじん切りのジャガイモを小麦でつないで揚げる、あの食べ物です。
以前、私は葉牡丹(ハボタン)が嫌いだとお話しました。それと似た感覚です。
野菜なのか、園芸植物なのか。葉牡丹の、その曖昧さが苦手です。
どっちつかずというのでしょうか。英語でいうところのambivalent(アンビバレント)なところが、まるで心に蜘蛛の巣がかかったかのよう。
さて、ハッシュドポテトです。
下手に半端な歯ごたえを残しています。かりかりでも、しゃりしゃりでもなく、そして、ふわふわでも、ほくほくでもない。半端な態度が許せません。
これだけ普及した食べ物ということは、あの半端な歯ごたえが万人に受けているのでしょうか。にわかには信じ難い。
私が思うに、まずいわけではないので、心のどかに不満を抱きながら食べているに違いないのです。
そのようなサイレント・クレーマーが3人に1人はいるのではないでしょうか。
本来、ポテトに無駄な歯ごたえは不要。まったくもって不要です。外は、かりっ、中は、ふわっとした「フライドポテト」が王道です。
特にモスバーガーのフライドポテトは美味しい。マックは冷めると最悪。噛むと冷たい油がにじみ出てきます。
王道を極めるのは大変です。
手作りでこれまで一番美味しかったのは、夜は居酒屋に変わるうどん店「櫓(やぐら)」(白河市)のクレイジーポテト。サイズも味もまさにクレイジーです。
(櫓のクレイジーポテト 櫓のHPから)
ハッシュドポテトの効能はなんでしょう。細かく刻んで油の吸収率を高めて、手軽に高カロリーを摂取できる。そういうねらいがあるようです。
ですので、ホテルの朝食などで供されるようになりました。
つい、エビかつかと思い、口にしてみるとハッシュドポテト。やられた。ハッシュ、お前かよ、となります。
このときのがっかり度を「1ハッシュドポテト」とすれば、芯の切れたホチキスがかちっと鳴ったときは、5ハッシュドポテトでしょうか。シャープペンシルの芯切れも同程度でしょう。
というわけで、ハッシュドポテトの進む道は、歯ごたえを格段によくするか、あるいは、フライドポテトの軍門に降(くだ)るか。そのどちらかしかなく、いずれにしても険難険路が待っています。
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- by だいこんくん