- 2015.11.29 Sunday
試写会
(人生も吊り橋みたいなものかもしれない)
映画「はなちゃんのみそ汁」の試写会に招かれました。玄米を主食とした食生活のシーンを見ていて、私の母のことを思い出しました。
映画を見る前にトイレに行きました。
不思議なことに小便器がとても小さい。私の付け根はふつうの人より低いのです。要するに、脚が短い。その私のよりも低い位置に便器の上部がありました。
なにか意図があるのか、放尿しながら、考え込んでしまいました。職場にあるものと比べ相当に小さいのです。
職場のは、ギザの大ピラミッドの王の間にある石棺を思わせる造りで、圧倒的な存在感があります。
映画館のものは、いったいどうしたのかと思うほどの可愛らしさ。
これだけ低いと、しっかりと便器に近づかざるを得ません。遠距離放水による飛沫(しぶき)防止のためなのかもしれないと思いました。
さて、玄米食のことです。母は末期がんで摘出術を受けたあと、自主退院してしまいました。
東京の先生のところに通いながら、玄米食を中心に野菜や小さな魚を副菜とした質素な食事を「療法」として実践しました。
当初入院した病院の主治医からは、余命いくばくもないといわれた母。その母が寿命を4年以上も伸ばしたのは、「療法」の効果があったのかもしれません。
母がだんだん衰弱し、立つこともままならない状況になったある日のこと。
寝床で半身を起こしながら、電磁調理器でみそ汁を作っていました。
息子の私にどうしてもみそ汁を作ってやりたいと思ったというのです。ふだんは私が料理を作っていました。
母は死期を間近にしてどんな思いだったのでしょう。
母といっしょに毎日玄米を食べた日々を映画を見ながら思い出しました。
がんを発病したときの両親の年齢に間もなく到達する私。いろんな思いが去来します。
そろそろブログも真面目なものを中心にしようか、と路線について迷っています。
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