- 2016.03.31 Thursday
大人になるということ
(ハクモクレンが咲き香っています)
天体少年だった私。何十億年後に太陽が膨張し地球を飲み込むであろうとの予測に恐怖を覚えました。
恐怖というより、最後の人類に対する憐憫(れんびん)の情とでもいうべき感情だったかもしれません。
地球滅亡の日。
大地がじりじりと干上がり、最後の人類は灼熱地獄の中で絶滅するのだ。最後の一人はどんなに辛かろう。淋しかろう...と。
わが身に置き換えて考えたてみたとき、とてつもなく切なく、胸が苦しくなりました。
ところが、大人になって、そういったことは思わなくなりました。
成長したのでしょうか。あるいは、繊細な心が摩耗してしまったのか。
そんな遠い未来のことを考えてもしょうがないといった現実主義者になりさがってしまったのか。
一方で、最近、少し考えるけど、あまり深く考えないようにしていることがあります。
まず、濃縮還元オレンジジュース。
濃縮還元というからには、濃厚なオレンジペーストが船便で海外から運ばれてくるのでしょう。
国内工場のタンクで濃縮されたペーストと水と香料が混合される。香料はもちろん石油系です。
香料も一斗缶のようなものに入っているのでしょうか。相当に強い芳香を放っているはずです。
作業者は、マスクを着用しているかもしれません。
そんなことがふと脳裏をよぎるけど、深く考えないようにしています。
それから、もう一つは、うどんとそばの両方を出す店のそば湯について。
もしかしたら、このそば湯は、うどん湯も入っているのだろうか。どうなんだろう。
ふと思うけど、深く考えないようにしています。
というわけで、大人になるということは、よくいえばプラグマティック(実用的・実利的)になるのであり、悪くいえば妥協的あるいは打算的になることのかもしれない。
桜のつぼみを見ながら、そんなことを思いました。
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- by だいこんくん