- 2016.07.30 Saturday
写真を撮る楽しみ
(梁の力強さが空に映えます)
常磐ハワイアンセンター(現 スパリゾート・ハワイアンズ)に行ったときのことです。館内の南国の雰囲気に心地よさを感じ写真に撮りたいと思いました。
父が持っていたカメラを借りて写真を何枚か撮りました。いまと違って、フィルムを巻き取ってカメラ屋さんに現像とプリントをお願いしたものです。
(しゃがむ。下腹部を圧迫するリスクがあります)
ちなみに、「焼き回し」は誤用で、正しくは「焼き増し」というそうです。子どもの頃は「焼き回し」といっていたように思います。
さて、数日後、期待に胸を膨らませながら、受け取りに行きました。写真を取り出してみるとがっかり。
訴えるものを何も感じないじつに平板な仕上がりになっていました。
あのトロピカルな雰囲気がすっぴんな風景に変質していました。
(素材に迫る。背後を中学生が遠巻きに通り過ぎて行きます)
自分の声を初めてテープレコーダーで聞いたときの驚愕にも似たガッカリ感。マクドナルドハンバーガーを袋から初めて取り出したときの落胆にも似たニセモノ感。
幼心にもショックでした。
時、下り40年。いま私はスマホ撮影の師匠がいます。
杉並・阿佐ヶ谷の花屋さんです。直接の指導はありません。神々しいばかりの師匠の作品を通じて背中から学んでいます。
(仰ぐ)
第一に、しゃがむこと(かがむこと)
第二に、迫ること
第三に、仰ぐこと
そして、陰影に目を配ることです。
スマホ撮影は素材をどう切り取るか、つまり、アングルが生命です。ときに用水路に落ちそうになりながら、ときに不審者に間違われそうになりながら、写真道に邁進しています。
(陰影をどう生かすか、難しい)
久しぶりにスパリゾート・ハワイアンズに行き、幼き日の失敗の雪辱をしようかと心秘かに、かつ、捕まらないようにたくらんでいます。
師匠、腕章を作成した方がいいでしょうか。
- 不思議
- 15:40
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- by だいこんくん