- 2016.11.30 Wednesday
ドジ防止機構
(Soup cafe あかり)
「未来は常に変化するゆえに、いかに柔軟に変化できるかが重要だ」(森川すいめい著『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』)。
変化することが苦手な私。柔軟性を身に付けるため、いつもと違う環境に身を置いてみようと思いました。
というわけで、はじめての「Soup cafe あかり」。
古い診療所を改装したというレトロな建物。子どものころ通った町医者を想起させます。
「レトロ」と「おしゃれ」がほどよく組み合わさった素敵なお店です。店内は若い女性ばかり。
(天井の格子が素敵なアクセントになっています)
しまむらのレディース下着コーナーにぽつんと男一人でいるような違和感。“お呼びじゃない感”がじわじわと胸の中に広がっていきます。
あと4か月ほどで天命を知ることになるはずの齢(よわい)の男が単独で来る場所ではない。そう確信しました。
そういった配慮からなのでしょうか。学童の机を一回り小さくした、おひとり様用のテーブルに案内されました。
(おひとり様感を満喫)
部屋のはじっこに、まるで宿題を忘れて罰せられた子どものようにちぢこまって着座。
メニューを見ます。
化学調味料や添加物を一切使わずに作った野菜たっぷりのスープが美味しそうです。期待が高まります。
ミネストローネと雑穀おにぎりを注文。
15分ほどしてからたっぷりのチーズで覆われた湯気の立つミネストローネが運ばれてきました。けっこうなボリュームです。
(深い味わいのスープ)
スプーンで掘削(くっさく)するとドリアのようにご飯が埋まっています。雑穀おにぎりは余計でした。持ち帰ることにしましょう。
スープが熱い。熱すぎる。チーズが非常に熱を持っています。猫舌だということを忘れていました。
でも、うまい。いろんな野菜やトマトからにじみ旨みが、とろけるチーズと相まって深みのあるコクを生み出しています。
上顎にやけどを負いながら、食べ終えると身体がほかほかです。
(静謐のひととき)
「いかに柔軟に変化できるかが重要だ」との言葉を反芻(はんすう)しています。次回も堂々とおひとり様で来ようかしらん。
そうそう、食事中、見られている感を過度に感じ、緊張のあまり箸を落としてしまいました。
半身を後ろに向き、身体を横に傾けて箸を拾おうとしたら、椅子がひっくり返りそうになったのであきらめました。
ドジ防止機構が起動したようです。大音響を立てるところでした。
われながら一歩成長したなと思いました。
- おいしい
- 18:01
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- by だいこんくん