- 2017.09.29 Friday
船出と漂流
(「ぼっち」と呼びますか)
ペンキも塗り替え、船名も変えてまだ1年半。さほど古い船ではないのになぜか人気がありません。何よりも推力が乏しい。方向舵も定まらない。
突如、目の前にいままで見たことのない新しい船が現れました。船長が手招きをしているようにも見えます。
その船舶に乗り移ろうとすると、船長曰く「救出船ではない」と。乗船することができるのは、船長のお眼鏡にかなった人だけ。踏み絵が用意してありました。
乗船できない人々は不安に襲われます。しかも、元の船の燃料が減ってきているという。新しい船にいつの間にか燃料が移送されていたようです。
これは痛い。周りを見ると小船に乗り移って漕ぎ出した者もいます。どこかに漂流していくのでしょうか。
ふと見上げると赤さびで覆われつつも頑丈な船が火を噴いています。怒っているようです。
どの船にも乗船できない人々がとりあえずの材木で「嘆きの船」を建造し出しました。「嘆きの船」はどこに向かうのでしょう。
振り回す人と振り回される人。当面の勝利は振り回す人に軍配が上がるものです。
問題はそのあとです。船に乗ること自体が目的の「乗船者」にとってこれからが試練の旅です。
鶏口となるも牛後となるなかれ。大船の乗船者ではなく、小船でも己が一船の船頭たらん人はいないのでしょうか。
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- by だいこんくん