- 2017.11.30 Thursday
朗ブロを催してみて(下)
(夕闇のアリオスカフェ)
(中からつづく)
初めての「朗ブロ」(ブログの朗読会)。11月28日の夕刻。10数名の方がアリオスカフェに足を運んでくれました。
遂に催してしまった。私はそんな思いに襲われました。違う意味で催しそうになりつつ、丹田に気合いを入れました。
今回の朗ブロでは10編のエントリーを披露。うち3編は演劇活動をしているHさんに、1編はMさんに朗読を依頼。残りの6編は私のだみ声が響き渡ることとなりました。
HさんもMさんも読み方やいわゆる“作者の意図”について直前まで問い合わせをしてきました。当日は原稿を自分で装丁してきたのには驚きを禁じ得ませんでした。
お二人の朗読に臨む姿勢にプロフェショナルを感じました。城達也さんはラジオで小説の朗読を担当した際、読み原稿が真っ赤になるほど間合いや読み方について筆を入れていたということを思い出しました。
(静かに耳を傾ける参加者の皆さん)
作品は朗読という作業によって作者の手を離れ、文の底に眠っていた力が覚醒して輝きを増す。お二人の朗読に耳を傾けながら、そんな思いに駆られました。
Hさんは豊かな声量で館内のロビーまで響き渡る声で朗読。いつのまにか高校生のギャラリーも集まってきました。朗読後に彼らからも拍手があり、嬉しくなりました。
最後の作品「遠き日の梅の香り」を味わい深く朗読してくれたMさん。プロの朗読家によって読まれるとこうも作品が違って見えるのか、と思いました。胸の奥深くに沁み渡りました。
今回の初の朗ブロでは反省点も多々ありました。
作者自身の朗読は避けた方が良さそうです。各作品の背景説明やコメントに徹する方がいいかもしれません。
お料理や飲み物の注文と提供の仕方も改善の余地がありそうです。
何よりも参加された皆さんに満足いただけたのか。しっかりと自分自身に問うていきたいと思います。
ともあれ、賽は投げられ、恥ずかしながら催してしまいました。今後さらに改良を重ね、パワーアップした朗ブロをふたたびどこかで催したいと思っています。
出張朗ブロも承ります。
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- by だいこんくん