- 2017.12.30 Saturday
被り物に思う
(古民家欧風カレー「カキノキテラス」)
人は潜在的に誰もが被り物を着用したがっているのではないか。最近、そのような結論に至りました。
コラージュアプリというのでしょうか。詳しくは承知しませんが、自分の顔写真に加工を施し、アニメの動物やキャラクターに扮するのが流行っているらしい。
私自身は現実主義者ゆえ、そのようなアプリには興味ありません。しかし、現実生活の中で本物の被り物をします。
(カキノキテラスのメニュー看板)
ただ、誤解を招かぬよう付言すれば、日頃から被っているのではなく、あくまでもハレの機会にご披露しているということです。
とは言うもののアプリも実物も紙一重。所詮は、仮装の世界で行うか、あるいはリアルに実行するか、ただそれだけの違いに過ぎない。そう私は思います。
古くは能の世界も仮面であり、平たく言えば被り物です。何故に人は被り物に魅せられるのか。
(庭に柿の木のテラスがあります)
「顔面は人の存在にとって核心的な意義を持つものである。それは単に肉体の一部分であるのではなく、肉体を己れに従える主体的なるものの座、すなわち人格の座にほかならない」(「面とペルソナ」『和辻哲郎随筆集』)
(久しぶりにカレーを食べて食道が焼けています。カキノキテラスにて)
和辻哲郎の言う「人格の座」なるがゆえに異なる人格、否、己の奥底に潜む真の欲動を表出したいとの止み難き思いが面を被らしむのでしょうか。
書いている筆者本人も何が何だかわからなくなってきました。
(お手洗いも素敵です。カキノキテラスにて)
要は断カレーを解いて久しぶりに食べたカレーがじつに美味しく感じたことを写真付きで訴えたかっただけです。
カキノキテラスは八王子にある古民家の欧風カレー店です。テラスが素敵です。素敵な人といっしょならさらに素敵なひとときを過ごすことができるでしょう。
(しっかりと胃が焼けました)
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- by だいこんくん