- 2018.04.29 Sunday
フラッシュバック 〜耳鼻咽喉科編〜
(自宅近くの夏井川。藤が咲いています)
鼻毛が伸びていることに気づきました。思わずつぶやくと高校生の三男が反応しました。
「お父さん、おれ、鼻毛カッター、買ったよ」
鼻毛の処理も高校生の身だしなみに欠かせないようです。
「鼻毛カッター?へ〜、貸してみて」
スイッチを入れ、モーターが唸りだします。恐る恐る鼻の中に入れてみました。
あっ、だめだこりゃ。
あの嫌な感覚を思い出してしまったのです。幼少の頃から私はよく耳鼻咽喉科に通っていました。手術も2回経験しています。
耳鼻咽喉科は幼き私にとってさながら改造人間の手術台でした。
ペンチのような鼻鏡がひんやりと侵入してきます。額帯鏡(凹面鏡の真ん中が空いているやつ)を付けた先生が鼻鏡で私の鼻穴を拡張して覗き込みます。
(自宅から車で5分のカフェ「時季の森」)
心拍が激しくなり、肩に力が入ります。
ユニット台に差し込まれているノズルが嫌いです。大概4本細い首を出しています。1本が吸引用、残る3本が薬剤を注入するスプレーです。
プシュ。薬剤が鼻の奥に注入され、喉の後ろから流れてきます。まさに後鼻漏。舌の奥で苦味を感じます。嫌な感じです。
スプレーだけで終わらず時には細いステンレス製の棒が差し込まれることもあります。これが痛い。薬剤の入っている瓶に棒の先が挿入され脱脂綿に薬剤が浸潤していきます。それが私の鼻の奥に挿されるのです。
鼻で最も辛いのは空気通しです。昔はゴムラッパのゴム玉のようなものを先生がぺこぺこやって鼻と耳にチューブを入れて空気を通しました。現在は電動ポンプで空気を送ります。
もうほとんど拷問でした。耳鼻咽喉科の器具は私にとって拷問器具に等しかったと言えます。
喉は喉でこれまた辛い。
(定番のあんみつ)
喉の奥を見ようと先生がステンレス製のヘラを舌に押し当てます。咽喉の奥まで見るときは、ヘラよりガタイのしっかりした舌圧子で舌をぐいっと押しやられます。思わず、うぇっとなります。喉頭鏡後鼻鏡で喉の最深部を覗かれるのです。
ふたたび口を開けさせられて、仕上げに赤い薬剤が付けられた喉頭捲綿子(指を入れるリングが2つあるやつ)が咽頭に塗られて、うぇっとなります。
これら一連の嫌な思い出が鼻毛カッターを入れた瞬間に走馬灯のように思い出したのです。フラッシュバックというやつですね。
大型連休はこのような感じでスタートを切りました。カフェにでも行ってスイーツを食べようかと思います。
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- by だいこんくん