地元のJR駅の改札口にあるこの注意書き。私には「危ない人が来ます!」に見えます。

それはともかく、「危ない人」によって身の危険を感じたことが私はこれまで3回ほどあります。

初回はタイ・バンコクの路線バスの中。

満員のバスの中で若い男二人が目の前でけんかを始めました。一人が刃渡り15cmほどのナイフを振りかざし、もう一人の男はあわててバスを降りて行きました。

ナイフを持った男は私の方を見てニヤリと笑いました。微笑みの国・タイなので私は頬を引きつらせながら笑みを返しました。

2回目はカナダ・モントリオールです。

教授の家でパーティーがあり、私はカレーを作りました。

カレーはどうでもいいのですが、辞去する段になってゲストとして招かれた教授が私の寮まで送ってくれるというのです。

ワインを飲み、酔っ払っています。「大丈夫だ。乗れ」と強引です。

助手席のシートベルトをしっかりと締め、覚悟を決めました。

凍結した路面をゆるゆると走ります。センターラインを越えそうになるたびに「Be careful!」と叫び、注意を促しました。

慣れているのか、スリップしながらもなかなか上手なものです。無事に寮に到着。教授は自宅までたどり着いたのか、私はわかりません。

3回目はニューヨークのホテルでの出来事です。

男3人で泊まりました。午後9時過ぎドアにノックの音。連れの一人がドアに近づき聞いたところ、水道を修理しに来たと相手は言っているとのこと。

絶対に怪しい。ドアを開けた途端、ヤラレると思いました。呼びかけに応じず無視。

翌朝、ホテルのフロントで確認すると、ホテル側が水道業者を呼んだということでした。

以上が私のつたない危ない経験でした。

「危ない人が来ます!」のJRのキャッチコピーを実現すべく、だいこんの着ぐるみで改札口に立ってみたいと思う、春のだいこんくんなのでした。



中学時代、私は卓球部に所属していました。

当時、卓球台は黒板のような濃緑色でした。ところが、卓球はネクラだとタモリが言ったことで日本卓球連盟が奮起。

イメージチェンジを図るため、緑色から現在の青色の卓球台を製作。1992年のバルセロナオリンピックを機に青色の卓球台が世界中に広まったそうです。

さて、ボールが当たっても痛くないという理由で選んだ卓球部。ボールの衝撃は軽いものでしたが、きつい練習が待っていました。

当時、卓球部は県内屈指の強豪として知られ、県大会での団体優勝は当たり前でした。

登校前に火力発電所の同じ社宅に住むY先輩と一緒にランニング。校内では両足首に鉛を巻き付け、つま先歩き。帰宅後、自宅で鉄アレイで素振り。共同浴場でY先輩と卓球談義。

修学旅行にもラケットを持参するなど、卓球のことしか考えられない生活になっていました。

いまでは徘徊するバクのようですが、当時はインパラのような俊敏さを見せました。個人戦最高位は県大会2位です。

しかし、試合当日になると下腹部の調子がおかしくなり、体育館到着と同時にトイレに直行。試合直前にまた駆け込むというありさまでした。頻便暇なしです。

現在、職場の卓球部に所属しています。練習はしていません。勝負に拘泥しない澄み切った新境地を開き、試合前になっても腹痛は起きません。

昨年、私より年上のご婦人と対戦し負け、「最近卓球を始められたのですか」と言われ、ショックを受けただいこんくんなのでした。


先日、自宅玄関前で突風によって眼鏡が吹き飛ばされ、レンズのふちが欠けてしまいました。

眼鏡といえば、四半世紀前にタイ・バンコクのアパートに住んでいたとき、ベッドの上でお尻でつぶしたことがあります。

寮からアパートに移ってすぐの災難でした。

眼鏡屋さんに行き、お尻でつぶした眼鏡を胸ポケットから取り出そうとした瞬間、ポケットに挿しておいた愛用のモンブランの万年筆が引っかかり落下。床で真っ二つに折れ、濃紺のインクが飛び散りました。

当時、私はその万年筆で日本の大学に提出する卒業論文を書いていたところでした。

うなだれる私に眼鏡屋のご主人は万年筆も直せるから心配するなと励ましてくれ、実際に眼鏡も万年筆も直してくれました。地獄に仏を見た思いがしました。

災難はたたみかけてくるものです。

つねに窓を開け放っていたため私はこまめに部屋の拭き掃除をしていました。

ある日、誤って雑巾でコンセントを拭いたとき、電撃が体を走りました。

右手が硬直してコンセントから離れません。右足のかかとからびりびりっと電流が抜けていきます。電圧220ボルトの威力を目の当たりにしました。

ちなみに、3年前にタイで発生した洪水による死因の1割は感電死だったと報じられていました。

ともあれ、だいこんくんは、いまなお、論文の提出ができずうなされる夢を見ることがあります。


生命保険の営業時代、お得意様の塾の経営者から、人手が足りないので講師を務めてほしいと言われました。

突然中学3年生の英語以外の4教科を担当することに。これは一大事です。

テキストを手にしてみると自分が理解できるということと、教えることとは別であると実感しました。

体験やエピソードなどを交えながら、勉強に興味を持ってもらうよう工夫しました。

いつしか、生徒たちから「ジャカルタ先生」と呼ばれるようになりました。折あるごとに東南アジアの話をしたからかもしれません。

ある日、塾の経営者から塾の名前を変えたい。どうしたらいいかと相談を持ちかけられました。

議論の末、私が提案させていただいた、社長の姓に「進学塾」を付けるとの案でまとまり、現在も使われています。

ところで、現在、地元の大学で「地方行政論」という、いかにも固い講座を担当させてもらっています。

私としては、「スネークマンショーに見るお笑いと諧謔の精神」などという、だいこんくんならではのコマを持たせてもらえたらいいなぁと思っています。


その小さな旋盤工場では細かな金属屑や油が飛び散るため、つなぎの作業着に着替えなければなりません。工場長も同じ格好です。

私は元来着替えが嫌いです。面倒くさがり屋です。

また、腸が弱いためすぐにトイレに行きたくなります。

つなぎは下腹部に突如やってくる激痛に対し即応態勢がとれません。真面目な話、とても危険な服です。

さらに、私は身長は180センチ近くあるのですが、胴が長いのです。たぶん股下比率(股下÷身長×100)は40数パーセントだと思います。

したがって、つなぎを着ると股間が下から圧迫されます。

さて、旋盤工場では、直径1センチ、高さ数センチほどの筒状の金属をドリルで穴をあける作業を延々と行います。定位置に金属をセットし、レバーでドリルを下げる。1日何百回もやります。

金属屑が飛び散るため、ときどきエアを吹きかけます。

ドリルと金属との間の摩擦を軽減するため潤滑油が塗られており、その工業用の油脂が手にしつこく着いて取れないのです。石鹸で洗っても洗っても落ちません。

工場長は数十年その作業を続けているのだと当時話を聞き、私は感動したことを覚えています。

つなぎの長所についてひとこと。

歌手のイルカは今年64歳を迎えます。

あの若さの秘訣はデニムのオーバーオールだと思っています。つなぎは若く見せるという効果があるのです。

というわけで、だいこんくんの着ぐるみもじつはつなぎです。もちろん圧迫されます。

圧迫感、その他もろもろが嫌で旋盤工は1か月ほどで辞めました。


(上)からつづく】

境界石はときに土に埋もれていることがあります。

「その辺に境界石があるはずだから掘って」
「はいっ!」

複式ショベル(前号の図を参照)を用いて慣れない手で掘り進めます。腰を上手に使えばいいのですが、へっぴり腰なので、つい腕に力が入ってしまいます。血豆ができて痛いです。

ちなみに、ショベル(英語:shovel)とスコップ(オランダ語:schop)は同じ意味だそうで、ただしJIS規格では足をかける部分があるものをショベル、無い物をスコップとしています。

さて、穴掘りに話を戻します。

複式ショベルを天高く持ち上げて、垂直方向に思いっきり差し込んだそのときです。境界石のてっぺんをショベルが直撃し、赤い市章が柘榴を割ったように砕け散ってしまいました。

「何をやってんだぁっ!!」
「す、すみませんっ!」

頭蓋骨複雑骨折の様を呈している境界石のてっぺん部分を私はかき集め、適当に合わせて埋め戻しました。

複式ショベルは案外扱いが難しく、柄の交差部分に変な力を入れたため、ショベルの部分が噛み合わなくなってしまいました。まるで顎関節症の私の噛み合わせのようです。

さんざん蚊に刺され、境界石は柘榴の実のように砕け散り、複式ショベルはひん曲がり、私はうなだれながら山道を降りていきました。

ここで一句。

砕け散る境界石の柘榴かな
(柘榴は秋の季語ですが勘弁してください)

いまも奥多摩の山中で割れたままであろう境界石に思いを馳せるだいこんくんなのでした。


(必須アイテム「複式ショベル」)

友人から測量のアルバイトを紹介されたとき、正直言って楽勝だと思いました。

道路沿いでよく見かけるように、測量の棒を持って立っていればいいのだろうくらいの気持ちでした。

日給7500円、昼食付き。平成元年の東京都の最低賃金は1時間当たり525円(8時間労働換算で4200円)でしたので、おいしいバイトでした。

朝、土地家屋調査士の事務所に行くと、てっぺんに市のマークの入った「境界石」を竹製の背負い籠に入れて車に積みました。境界石は1本10キロ以上はあったかと思います。

奥多摩の山裾に到着。

私は境界石を3本入れた籠を背負って、片手に複式ショベル(抱きスコップ)、肩からはGNSS測量機(全地球航法衛星システム)を掛けながら、ぜいぜい言いつつ山道を登る羽目になりました。

「ほらっ!転ぶなよ。怪我してもかまわねーけど、300万の測量機、壊すんでねーどっ」

鬱蒼とした杉木立の現場に到着しました。ものすごい蚊です。

「ミラー、動かすなよっ!」
「はいっ!」

レーザー光を反射させるミラーの付いた棒を持つのが私の仕事です。

蚊の集中攻撃を受けながら、ひとりで棒を持つ私。こんな人気のない山中で、いったいお前たち(蚊)はふだんは何を食ってるんだと、恨めしく蚊を睨みつけました。

この奥多摩の山林は、平成元年に世間を騒がせることになる連続凶悪事件の現場から遠くないところにあったことを私はのちに知ることになるのでした。
(下)につづく】


「なぜ二位なのか」

クライアントからの依頼は、当時、沖縄県に次いで合計特殊出生率が高かった本県の要因を探れというものでした。

御用納めの日にクライアントから呼び出しを受け、3月末までに調査報告書を提出せよと指示が。

年が明けて毎日新聞社人口問題調査会、国立国会図書館を訪問。

また、県立図書館にこもり、人口動態統計、学校基本調査報告書、国勢調査報告書など関係する統計書を、そして地元の労働局で雇用動向調査を調査。関連する書籍も読み込みました。

さらに、合計特殊出生率全国第一位の沖縄県庁に電話を入れ、複数の部署に電話インタビューを実施。

調査すればするほど第二位の要因なんてわかるわけがないと思うようになりました。

時間がなくなる中、焦りばかりが募ります。

県民アンケートについて多重回帰分析という高等数学を使わなければならないとわかったとき、もうだめだと私はあきらめました。

そのときです。同僚研究員の二人が自分の仕事をなげうって徹夜で、まる二日間私の仕事を助けてくれたのです。

結果、無事クライアントに報告書を提出できました。この恩をだいこんくんは生涯忘れることができません。


上司に勧められて土橋章宏著『超高速!参勤交代』を読みました。

痛快なストーリー展開で、あっという間に読了。読んでいて、もしかすると山本周五郎著『樅の木は残った』からモチーフを得たのかなと思いました。

「ときは享保二○年初夏、改革の嵐吹き荒れる八代将軍徳川吉宗の時代。一万五○○○石の磐城湯長谷藩に隠し金山嫌疑がかかり、老中から『五日以内に参勤せよ』と無理難題ふっかけられた」ことから物語が始まります。

湯長谷藩は、現在の福島県いわき市常磐下湯長谷町にあった藩です。

映画化が決定、本年6月21日に全国ロードショー。佐々木蔵之介が主演、深田恭子がヒロインを務めます。

ふと、本の帯の女優の着物姿を見ていて、私は、はっと思い出しました。子どものころ、女装をしたことがあるのです。

姉が七五三で晴着を着たときのことです。姉が翌月に7歳になるときですので、私は2歳8か月です。

姉の晴れ着姿を見て、私はどうしても着物を着たくなり、母になんどもせがんだことを覚えています。根負けした母は私に晴着を着せてくれたのです。

写真を見ると、小首をかしげて手を頬にかざし、しなをつくっている姿が見て取れます。簪(かんざし)まで挿しています。

親はどんな気持ちだったのでしょう。両親の心痛如何ばかりだったか。大人になっただいこんくんは思うのでした。


このブログでたびたび述べているように私は音痴です。

高校1年生のとき、クラスで毎日1人ずつ順番で歌を歌うようにと担任から指導がありました。自分の順番が来るのが、もう恐ろしくてたまりませんでした。

ついにその日が来ました。前日、級友は「氷雨」を上手に歌いあげました。

私は直立不動で「リンゴの唄」を歌いました。

歌い終わった後のクラスの雰囲気は、例えていえば、夏の夜の田んぼで盛んに鳴いていたカエルが一瞬鳴き止んで静まり返った瞬間に似ていました。

だからいったのに...と思いました。

「リンゴの唄」は、作詞はサトウハチロー、作曲は万城目正。並木路子とデュエットで霧島昇が歌いましたけど、霧島昇は、双葉郡大久村(現いわき市)の出身です。

大人になってから歌の強要から解放され、だいこんくんはほっとしています。

カラオケでは、青少年期の怨念を晴らすかのように、マシンガンのようにリクエストをして「東京砂漠」の上手い館長をはじめ、歌好きの同僚に歌ってもらって悦に浸っています。


Calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>

Archive

Recommend

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

Profile

Search

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM